Naming
これから何かを始めるあなたに
サイトを作って始めるにも、ロゴをこれから作ろうにも、必ず必要なものがあります。
それが、「名前」です。
「サービス名」かもしれませんし「サイト名」かもしれませんし、「会社名」かもしれません。
よくやってしまうネーミング
ついついネーミングを考えるときに、「なんでもいい」というように考えてる方が、やってしまうことがあります。
例えば
電子書籍を売っているから「電子書籍株式会社」という具合です。
これは、(マーケティング的にも)あまり、お勧めできません。
覚えにくいということもありますが、ほかの名前やすでにある名前と一緒に「埋もってしまう」からです。
上記のように、そのままのサービス名は他社とかぶってしまいます。
せめてらしい名前を
そのままの名前にしてしまうくらいでしたら、むしろ
「あなたらしさ」やその「商品らしさ」
を表現したネーミングにしてみてはいかがでしょうか?
サービス名や屋号は、実際のサービスと直結する必要はない!
今回最も伝えたいことの大前提は「サービス名や屋号は、実際のサービスと直結する必要はない」ということです。
ポイントは、【オリジナリティ】 【インパクト】 【連想(雰囲気)】
まずは、例を見てみましょう。
例えば、本から生活用品まで何から何までそろっているネット通販で成功した会社があります。
皆様ご存知「Amazon(アマゾン)」です。
ネーミングに、「本」も「ショップ」も何も入っていません。
いうまでもなくオリジナリティがあり、他とはかぶらないでしょう。
オリジナリティだけでなく、聞けば覚えるような「インパクト」があります。
また、アマゾンと聞くとなぜか「なんかいろいろありそうな気がします。」
この感覚が世界共通化はわかりませんが、ネーミングからどこかしら、アマゾンのサービスが連想できます。
【オリジナリティ】
まずは、これにつきます。
戦略の本など読むと「他社と同じことをしては生き残れない」といいますが、これは、ネーミングも同様です。
なんでもいいので、頭の中で身近なサービス名や商品名を思い浮かべてみてください。
「まったくそのまま」というものはなかなかないのではないでしょうか?
「コカ・コーラ」
「サニー」
「テスラ」
すべて独特です。
【インパクト】
インパクト
これは、そのままインパクトのこともですが、音の響きなどもインパクトには含まれます。
なんども取り上げてしまいますが、「Amazon」は、ねっとり頭に残ります。
また、ちょっと身近な名前(ブランド名など)を思い浮かべてみてください。
パット考えて思い出せるブランド名は、どこかそういったインパクトや響きの良さがあるのではないでしょうか?
感覚的な部分ですが、心地のよいものや、わかりやすモノもやはり好ましいです。
音
「音」だけで いうと
「赤坂サカス」
や
「きゃりーぱみゅぱみゅ」
は少し長く感じてしまいますが、リズムが良く、一度聞くと覚えてしまいそうです。
また、言葉そのものの持つ「力」も使えます。
「Amazon」もですが
「yahoo」
なども、もともとは、サービスとは関係のない単語ですが、インパクトがあります。
【連想(雰囲気)】
エナジードリンクのブランド名は往々にして上記のインパクトだけでなく、力強さを「連想」させます。
「RedBull」や
「Monster」
は、とても分かりやすい例です。
また、サービスや商品そのものを具体的に説明し連想させたり、短縮させて連想イメージさせることもあります。
例えば、
「アスクル」は、明日来るからアスクルという感じで、これも覚えやすいです。
「六甲のおいしい水」は、しっかり名前の中で具体的に記述することで、六甲(がよくわかっていなくても、アルプスもしかり、)という現存する場所で(たぶん水がきれいなんだろうな)と思い美味しい気がします。
ポケットモンスターもそのままですが、略してポケモンとなりどちらもパワーをもってます。
※ちなみに英語表記はPokemon(ポケモン)
自分でネーミングしてみよう
それぞれからアプローチしてみる。
1、固有名詞から
もしも、もともとの名前が、ありふれてないものであったり、インパクトのあるものでしたら、そのまま名前をつけてもかまわないかもしれません。
現代でも海外のアパレルは、そのままブランドを立ち上げた人の名前をそのまま付けることも少なくありません。
2、連想ゲーム的に
「マジカルバナナ」というゲームをご存知でしょうか?
かなり昔のテレビでやっていたゲームですが、簡単に言うと「連想ゲーム」です。
「バナナと言ったら黄色」→「黄色と言ったらレモン」という具合に、次の人につないで、出なくなった人のまけのでーむです。
このように、自分のサービスの特徴を言い換えてみるといいかもしれません。
先ほどの、エナジードリンクのネーミングなどは、とてもイメージしやすいのではないでしょうか?
3、具体的なネーミングにする
すでにサービスや具体的なものが決まっているのでしたら、絞り込んだり、一つの文章のようにしてみましょう。
たとえば、「水」のネーミングはこの傾向が強いです。
「六甲のおいし水」や「南アルプスの天然水」などです。
「インドの○○が舌鼓を打った激辛カレー」なども、買い手の頭の中でそのものをイメージできそうです。
色々案が出てきたら
1,2,3などの考え方でいろいろ、書き出してみましょう。
その中から、インパクトがあり覚えやすそうなものをチョイスもしくは、組み合わせてみると、あなたのピンとくるネーミングを手に入れれるかもしれません。
参考文献
『ブランド!ブランド!ブランド!』(ダリル・トラヴィス(著)、ダイヤモンド社)
『ブランディング22の法則』(アル・ライズ、ローラ・ライズ(共著)、東急エージェンシー)
『つまりこういうことだ!ブランドの授業』(阪本啓一(著)、日経ビジネス人文庫)